日々、絹子さん。
母から受け継いだ大切な着物たち。美しい着物に触れたとき、私も袖を通したくなった。
着物は親から子へと静かに受け継がれる、日々に息づく日本の伝統です。
そんな時、誰もがふと思うのです。
「どのようにお手入れすれば良いの?特に着物の長襦袢は頻繁に着るし、その都度クリーニングも面倒だし、自分で洗うのは風合いが変わるのが怖い…」
そんな声が多くの着物愛好家から重なって聞こえてきました。
『日々、絹子さん。』は、和服を愛する人たちの声から生まれた、絹のための専門ケアブランドです。
やさしく洗える処方で、布と向き合う豊かな時間を日々の暮らしに。
日本の和装文化と、ものを大切にする心を、これからも日々の暮らしへつないでいきます。

ブランドへの想い
『日々、絹子さん。』という名には、そっと句読点を添えました。
近年、句読点は堅苦しいものとされることもありますが、私たちはむしろ、そこに日本語の美しさと佇まいを見つけたいと思いました。
「日々、」の読点には、静かに巡る暮らしと、ひと息つく余白を。
「絹子さん。」の句点には、名を呼ぶぬくもりと、思いを結ぶ所作を重ねています。
「洗う」という行為への小さな祈りも込めています。絹をやさしく洗うという行為はただ汚れを落とすだけではなく、纏う人の心も整える行為。それは、清め、蘇らせるというささやかで美しい手しごとなのです。
名前の奥にあるのは、着物と暮らしを丁寧に見つめる眼差し。
『日々、絹子さん。』はお客様と共にそんなささやかな文化を育むために生まれました。
